はじめに

人材派遣・紹介業界にとって、「良質な求人案件を確保し、それにマッチする人材をスピーディに紹介する」ことはビジネスの生命線です。しかし、従来の求人媒体や営業活動だけでは、必要な人材が集まりにくくなっている今、Indeed（インディード）を活用する派遣会社が急増しています。

そこで、今回本記事では、派遣業ならではの求人構造やビジネスモデルをふまえ、Indeedを効果的に活用して人材獲得につなげるためのポイントを徹底解説します。

派遣業が抱える採用課題

派遣会社がIndeedを使い始める前に、多くが以下のような悩みを抱えているかと思います。

• 案件ごとに求人を出しても応募が集まらない

• 無駄なクリック課金ばかりで採用につながらない

• 同じ職種・条件でも案件ごとに原稿を作る手間がかかる

• 自社ブランドでの信頼形成が難しい

これらの課題に対して、Indeedの特徴を活かした運用戦略が求められます。

Indeedを使う派遣会社が急増している理由

Indeedは「求人検索エンジン」という特性上、広範な求職者リーチと低コスト運用が可能な点が大きな魅力です。特に、以下の点で派遣会社との親和性が高いと言えます。

• 無料掲載が可能（条件あり）：コストを抑えて大量の案件を掲載可能

• 有料広告（CPC課金）で即戦力を集客できる

• 職種・エリアごとの細かなキーワード対策ができる

• スマホ対応・SEOに強く、求職者の検索に引っかかりやすい

しかし、単に求人を掲載するだけでは成果にはつながりません。「派遣業特有の工夫」が必要です。

派遣業が成果を出すためのIndeed運用ポイント

1. 案件ごとではなく「職種・働き方軸」で原稿を統一する

派遣求人は案件ごとに細かい条件が異なりますが、求職者は「勤務地」「職種」「条件」など大枠で求人を検索しています。そこで、一つひとつの案件を細分化して出すより、「共通する条件」でまとめて出稿する方が、クリック率も応募率も上がりやすくなります。

例：

• 「軽作業／仕分け・検品・ピッキング／週3日～／時給1200円」

• 「オフィスワーク中心！未経験から始める派遣事務」

各派遣先企業名を伏せて、自社登録型求人として打ち出すことで、自社との接点を先に持たせられます。

2. 「登録型求人」と「紹介先求人」の使い分け

Indeedでは、同一求人の大量掲載（重複掲載）にペナルティがあります。したがって、「登録型求人」で母集団形成をし、「具体的な紹介先」は面談時に案内する形式が理想的です。

登録型求人とは？

「○○市内での事務・軽作業・コールセンター案件多数！あなたに合った仕事をご紹介します」という形で、応募者を一括で集めるスタイルです。

この方法で1本の求人で複数案件へ振り分けることが可能になります。

3. タイトルに「条件×魅力」を詰め込む

Indeedではタイトルが最も重要。ここに以下の要素を入れることで、派遣求人特有の魅力が伝わりやすくなります。

• 時給（例：時給1300円以上）

• 働き方（週3～OK、土日休みなど）

• 職種・簡単さ（未経験OK、座り作業など）

• エリア（地域名や駅名）

例：

• 「【時給1400円／土日祝休み】データ入力・一般事務＠○○駅」

• 「かんたん仕分け作業◎週3日～／日払いOK／20代活躍中」

4. 広告予算の配分は「職種別」で管理

複数職種を出稿している派遣会社では、予算を全体でなく「職種別」に分けてCPC単価を調整することが重要です。

例：

• 事務職（人気高）→ CPC高めでもOK

• 軽作業（応募数重視）→ 広範囲に露出してクリック単価は抑える

応募状況を見ながら予算の「オン・オフ」や「日別配分」の調整も必要です。

5. 応募対応のスピードと導線を最適化する

応募が来ても「返信が遅い」「応募後の対応が雑」だと面接・登録に繋がりません。派遣業ではとくに、応募から面談設定までの導線をスムーズに整えることが重要です。

• 自動返信メール＋即日内定可能の表記

• 応募フォームの簡略化（5ステップ以内）

• 面談予約ツールやLINE連携の活用

最短で当日中に連絡・翌日面談というスピード感が理想です。

自社運用が難しい場合は運用代行の活用を

Indeedの運用は、求人作成・広告設計・効果測定・改善と手間とノウハウが必要です。リソースが限られる派遣会社では、運用代行業者に任せることで効率的かつ高精度な採用が実現できます。

代行業者を選ぶポイント：

• 派遣業での運用実績があるか

• CPC管理・ABテスト・効果レポートの提供があるか

• 原稿の作成・改善提案をしてくれるか

まとめ

Indeedは、案件が多く流動的な派遣業にとって最適な採用チャネルです。
無料掲載からスタートし、必要に応じて有料広告で拡張、登録型求人で効率よく母集団形成することで、派遣先へのスピーディなマッチングが可能になります。

◎効果的なタイトル設計
◎登録型求人の活用
◎CPC予算配分と効果測定
◎応募後のスピード対応
これらを意識することで、Indeedでの採用成果を最大化できるはずです。

Indeedの運用代行をお考えの企業様は、ぜひ一度人財企画までご相談下さい！